
FD2とは?基本情報をおさらい
FD2は、2007年から2010年頃まで生産されたホンダ シビックタイプR(4ドアセダン)の型式コードです(年式により若干前後あり)。初代(EK9)・2代目(EP3)と続く「タイプR」の血統を受け継ぎながら、日本国内向けとしては最後のNA(自然吸気)2.0L VTECエンジンを搭載したスポーツセダンとして高い評価を得ています。
- エンジン:K20A型 2.0L DOHC i-VTEC
- 駆動方式:FF(前輪駆動)
- 特長:NAエンジンでのハイパワー、高回転域まで伸びるVTEC、4ドアボディによる実用性
海外向けシビックタイプR(FN2など)とは大きく異なる構成で、「FD2は日本専用モデルゆえの完成度が高い」と評価されることも多いです。
25年ルールとは?
25年ルールの概要
- 対象:製造(生産)から25年以上経過した車両
- メリット:北米(主にアメリカ)の厳しい保安基準や排出ガス規制を必ずしも満たさなくても合法的に輸入が可能
- 影響:日本国内でしか販売されなかったJDM(Japanese Domestic Market)車が、25年目を迎えたタイミングで海外需要が急増→国内相場が上昇しやすい
FD2への適用時期
FD2は2007年に登場しているため、最初期モデルが25年後の2032年頃に適用を迎えます。つまり、現時点(2024年)では、まだ8年ほど先ということになります。年式や生産月によっては、もう少し後ろ倒しになることもあります。
なぜFD2が海外で注目されるのか?
- 高回転NAエンジンの希少性
現行のタイプRはターボ化されており、NAエンジンでのタイプRはすでに絶滅危惧種。海外ユーザーからすれば**「最後の高回転NAモデル」**として希少価値が高い。 - 4ドアセダン×タイプRのレアリティ
日本市場専用の4ドアボディをまとったタイプRという点で、海外には正規導入されなかったことが大きな魅力になっています。 - ホンダブランドとタイプRのグローバル人気
EK9、DC2、DC5など、ホンダのタイプRシリーズは海外のチューニング・走り好きから常に高い評価を得ています。FD2もその延長線上にあるアイコン的存在。
25年ルールがFD2にもたらす影響
1. 先回り買いの可能性
25年ルールで輸入が解禁される数年前になると、海外バイヤーが良質なFD2を先に確保しようと国内で買い漁る“先回り買い”が起きる可能性があります。現時点ではまだ少ないですが、解禁が近づく2030年頃にはこの動きが活発化するかもしれません。
2. 国内相場の上昇
日本国内に限定販売されていたFD2はそもそもの台数が多くないため、海外流出→国内在庫減少→相場上昇という流れが想定されます。特に、低走行・修復歴なし・純正度が高い個体ほどプレミアム化しやすいでしょう。
3. メンテナンス・パーツ供給問題
今後もパーツ供給や整備環境が確保されるかどうかが、旧車化するFD2の価値を左右します。ただし、ホンダやアフターパーツメーカーが対応を続ければ、むしろ海外展開によって市場が活性化し、部品供給が潤沢になる可能性も。

直ぐに金額を知りたい方はご記入くださいm(__)m


価格動向予想:今後はどうなる?
短期(~5年)
25年ルール適用まではまだ時間があるため、急激な海外買い漁りは起こりにくいかもしれません。とはいえ、国内外のタイプR需要は底堅く、FD2も純粋なNAスポーツとして高い評価を受けているため、大きく値下がりする要素は少ないと見られます。
中期(5~8年)
2030年頃に差しかかると、25年ルールを意識したバイヤーやコレクターが少しずつ動き出す可能性が高まります。コンディションの良いFD2が徐々に海外へ渡り始めることで、国内の良質個体は価格が上昇に転じる見込みです。
長期(8年以降)
2032年以降、本格的に輸入解禁となれば、良質個体の海外流出が加速する可能性があります。これにより、国内でのFD2在庫はさらに希少となり、一部プレミア価格がつくシナリオも十分考えられるでしょう。
FD2を高く売る&安く買うポイント
高く売りたい場合
- 整備履歴・純正パーツの保管
改造していても純正部品が揃っている、定期的なメンテナンス記録が明確であれば査定がアップしやすい。 - 専門店や海外輸出ルートの活用
ディーラー下取りより、スポーツカー・タイプR専門店や海外販路をもつ業者の方が正しい価値を評価しやすい。 - 解禁時期を狙う
25年ルール適用が近づくと海外需要が増すため、高値で売却できる可能性が高い。



直ぐに金額を知りたい方はご記入くださいm(__)m


安く買いたい場合
- 走行距離多めや修復歴車の検討
走行距離や修復歴があっても、きちんと修理・整備されていれば走行上の問題は少ないケースも。 - 個人売買やSNSコミュニティ
中間マージンをカットできる可能性があるため、思わぬ掘り出し物が見つかることも。 - 早めの購入が吉
25年ルール解禁が近づくにつれ値上がりするシナリオが濃厚。余裕があるなら今のうちに検討しておくのも手。
まとめ:FD2は25年ルール解禁でさらなる高騰の可能性大
ホンダ シビックタイプR(FD2)は、日本国内専売モデルとして高回転NAエンジンを備え、海外でも“幻のタイプR”として認知度が上昇中。25年ルールの適用は2032年頃からと先の話ではありますが、少しずつ海外バイヤーが動き出すことで、今後10年以内に国内相場が上がるシナリオも十分想定されます。
- 売却する場合:解禁直前に海外需要が高まるタイミングを狙い、整備記録や純正パーツを大切に
- 購入する場合:早めに行動して、状態の良い個体を確保するのがおすすめ
高回転VTECによる爽快な走りと4ドアの実用性を兼ね備えたFD2は、タイプRの中でも独自の地位を築きつつあり、25年ルールでの海外流出が加速すれば、その価値はさらに高まる可能性を秘めています。