S2000 AP1 vs AP2 徹底比較|F20CとF22C2、前期と後期どっちを選ぶべき?

S2000 AP1 vs AP2
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S2000 AP1 vs AP2 徹底比較

ホンダ最後の純NA 9,000rpmスポーツ。前期F20Cの尖ったキャラと、後期F22C2の熟成、どっちを選ぶべきか徹底解説。

ホンダS2000は1999年、ホンダ創立50周年の記念モデルとして登場した、9,000rpmまで回るNAエンジンフルオープン2シーターを組み合わせた伝説のロードスターです。前期型のAP1は高回転フィールを徹底追求した”走りの車”、後期型のAP2はそれを熟成させて”乗りやすさ”を獲得した実用性の高いスポーツカー。どちらも熱狂的なファンに愛されています。

本記事では、S2000のAP1とAP2を「エンジン・シャシー・内装・運転感覚・相場・選び方」の6軸で比較し、今あなたがS2000を買うならどちらを選ぶべきかを明確にします。S2000オーナーにとっても、「次の買い替えや乗り継ぎをどうするか」の参考になる内容です。

スペック比較

AP1とAP2の基本スペックを並べてみる

最大の違いはエンジンです。AP1の9,000rpm F20C、AP2の太トルクF22C2。性格の差はここに凝縮されています。

まずはAP1とAP2のスペックを並べてみましょう。同じS2000という車名でも、中身はかなり違うことが分かります。

項目AP1 (1999-2005)AP2 (2005-2009)
車両重量1,250kg1,260〜1,280kg
全長×全幅×全高4,135×1,750×1,285mm4,120×1,750×1,285mm
エンジンF20C (2.0L NA)F22C2 (2.2L NA)
最高出力250ps / 8,300rpm242ps / 7,800rpm
最大トルク22.2kg·m / 7,500rpm22.5kg·m / 6,800rpm
レッドゾーン9,000rpm8,000rpm
トランスミッション6MTのみ6MTのみ
駆動方式FR (LSD標準装備)FR (LSD標準装備)
0-100km/h6.2秒前後6.0秒前後
当時車両価格338万円370万円

注目すべきはレッドゾーンの位置とトルク発生回転数。AP1は9,000rpmまで回る超高回転型、AP2は8,000rpmまでと500rpm下がる代わりに、トルクが出るピークが約700rpm低くなっています。これは”ピーキーな高回転マシン”から”扱いやすいストリートカー”への方向転換を意味しています。

AP1の特徴:9,000rpmを味わうためのスポーツカー

AP1はとにかく「F20C」を楽しむための車です。このエンジンはホンダのモータースポーツ技術を民生車に応用した極致で、量産NAで1リッター125psというリッター出力は、当時の常識を覆すレベルでした。VTECが切り替わる6,000rpm付近から9,000rpmまで、エンジンが別物のように豹変する体験は、他のどんな車でも再現できません。

  • 9,000rpmまで回るF20Cは”NAエンジンの頂点”と呼ばれる存在
  • 低速トルクは薄く、街乗りでは回さないと加速が鈍い面も
  • シャシーは前期特有の”尖った”感覚で、限界付近の挙動がスリリング
  • ピュアスポーツカーファン向け。”走りを楽しむ”目的では最高の選択
  • オリジナル度が高い個体は相場上昇が顕著

AP2の特徴:熟成された完成度の高い後期型

AP2は2005年にエンジンをF20CからF22C2に変更し、シャシー・サスペンション・ブレーキまで大幅にリファインしたバージョンです。”9,000rpmの興奮”を少しだけ諦めた代わりに、”どこでも速くて扱いやすい”車として成熟しました。

  • F22C2は低中速トルクが太く、街乗りも高速クルーズも快適
  • 足周りは初期AP1より安定志向にセッティング変更、雨の日も安心
  • VSA(安定制御)搭載グレード(2007年以降)で安全性も向上
  • 内装・操作性も細かく改良され、日常使いに堪える作り込み
  • “現実的なスポーツカー”として、今もっとも選ばれやすいのはAP2

S2000の現在の買取相場

AP1・AP2ともに中古相場は上昇傾向。程度良好な個体はプレミア価格を更新中です。

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走りの違い

実際の運転感覚はどう違う?

同じS2000でも運転席に座った瞬間の印象、アクセルを踏み込んだ瞬間の反応、コーナーでの挙動まで、AP1とAP2ではかなり異なります。

AP1のドライブフィール:VTECの衝撃と高回転の快感

AP1の魅力は、何と言ってもVTECの瞬間です。6,000rpmを境にエンジンが咆哮を上げ、そこから9,000rpmまで一気に駆け上がる感覚は、他のどんな市販車でも味わえません。ただしその領域まで回さないとトルクが細いため、街乗りでは「ちょっと物足りない」と感じる瞬間もあるのが事実。

シャシーは前期特有の”尖った”フィーリングで、コーナー進入時の挙動は非常にダイレクト。アクセル1つで姿勢が変わるので、腕に自信がある人ほど楽しめるタイプ。反面、雨の日や冷えた朝は慎重な操作が必要です。

AP2のドライブフィール:どこでも扱える熟成スポーツ

AP2は街乗りから全開走行まで、全速度域で安定して楽しめるのが特徴です。F22C2のトルクは2,500rpmから既に厚く、6速MTを繋いでいくだけで気持ちいい加速を味わえます。VTECの切り替わり感はAP1より穏やかですが、音の変化はしっかり残っており、官能性も十分。

シャシーは全体にしっとり落ち着いた味付けで、”スポーツカーだけど毎日乗れる”という新しい価値観を作り上げました。S2000を”普段の足”にしたいなら、AP2一択という声も少なくありません。

Tips: 一般的な用途ならAP2、サーキット派や”回す楽しさ”重視ならAP1という住み分けが分かりやすいです。AP2の方が現実的な選択、AP1の方がロマン優先の選択、といったところでしょうか。

中古相場

S2000 AP1 / AP2の最新中古相場

S2000は今、世界的に評価が高まっています。日本国内でもオリジナル度・走行距離・整備履歴で価格が大きく変動するフェーズです。

2026年時点のS2000中古相場をまとめると、以下のような状況です。

モデル / 状態並品上物極上車
AP1 前期 (1999-2003)180〜260万円300〜400万円480万円〜
AP1 後期 (2003-2005)220〜300万円350〜450万円520万円〜
AP2 (2005-2007)230〜320万円380〜480万円550万円〜
AP2 後期VSA (2007-2009)280〜370万円430〜530万円600万円〜

特に価値が上がっているのはAP2後期の低走行ノーマル車と、AP1前期のオリジナル個体。前者は”走れる現代車”として実用価値で、後者は”F20Cの伝説”として骨董価値で、それぞれ別の理由から相場を押し上げています。

一方、過走行車や社外エアロ・大幅チューニング車は査定で大きく減額される傾向が強まっており、“純正維持が最大の資産”というのがS2000の今の常識です。

所有中のS2000、今の買取相場を必ず確認して

S2000はここ3年で相場が約1.5倍に上昇しています。特にAP2の後期ノーマル車、AP1の走行5万km以下の個体は、数字以上の価値がつくケースが多発中。改造車王なら専門知識を持つスタッフがS2000の価値を正確に査定します。

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定番トラブル

S2000で注意したいメンテ項目

全体的に信頼性は高い車ですが、20年選手に近づくにつれて電装系・ブッシュ系・幌系のトラブルが増えてきます。

① 幌・ソフトトップのトラブル

オープンカー特有の項目。リアガラス周辺のシール劣化・幌本体の縮み・ロック部の作動不良がよく発生します。幌本体交換は15〜30万円、部分補修なら3〜8万円程度。

② ABS・ECUユニット関連

AP1前期〜中期のABSユニット不良で警告灯点灯が定番症状。新品ユニットは供給が限られ、リビルト品で15〜25万円。

③ リアサブフレームのブッシュ劣化

10万km超えでほぼ必ず出る項目。走行中の「ガタガタ」音や段差で突き上げが強くなったら要交換。ブッシュ総交換で20〜35万円。

④ F20C/F22C2のオイル消費

オイル消費が多少多めなのがF20C/F22C2の特徴。特にAP1前期は”1,000kmで200〜500cc減る”報告も。オイルレベルを定期チェックするのがS2000乗りの常識です。

⑤ エアコン・電装系

特にコンプレッサーマグネットクラッチ不良が定番。症状が出たら修理代10〜18万円、放置すると冷房が完全に効かなくなります。

選び方

あなたはAP1とAP2どっちを選ぶべき?

用途・運転の好み・維持のしやすさで選ぶとスッキリします。

AP1を選ぶべき人

  • 9,000rpmのF20Cを体感してみたいホンダNAファン
  • ピーキーな車の挙動を楽しめる上級ドライバー
  • 前期特有の尖ったキャラクターに惹かれるマニア
  • サーキット走行やワインディングが主な用途
  • “オリジナル個体を長く大事に乗りたい”コレクター志向

AP2を選ぶべき人

  • “毎日乗れるスポーツカー”を探している現実派
  • 街乗りから高速まで快適に楽しみたい人
  • VSAなど安全装備のある後期グレード志望
  • トルクが太くて運転ストレスが少ない車が好み
  • S2000初心者・”スポーツカーデビュー”組

S2000オーナー必見

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FAQ

よくある質問

AP1とAP2はどっちが速い?
サーキットの絶対タイムではAP2の方が速いケースが多いです。AP2はF22C2(2.2L)の太いトルクとシャシー改良で、”普通に速い”車になりました。一方、AP1は9,000rpmまで回る高回転F20Cのキャラクターがずば抜けていて、”速さ”よりも”興奮”で勝負する車。AP1の回転フィールを知ってしまうと、AP2の完成度の高さが良く見える反面、少し大人しく感じる人もいるでしょう。
S2000はNAなのにどうして9,000rpmも回る?
F20Cはホンダが本気で作ったレーシング出身のNAエンジンで、1リッターあたり125psという当時の量産NA最高レベルのリッター出力を実現。軽量な鍛造ピストン、直径の大きな吸排気バルブ、チタンコンロッド並みの軽量化、専用設計のVTECなど、9,000rpmを常用域にするための設計が全て詰め込まれています。高回転型NAエンジンの完成形とも言える存在です。
中古でS2000を買うなら何年式がおすすめ?
一般的にはAP2の後期(2006年以降)がおすすめです。エンジンがF22C2に進化してトルクが太くなり、シャシーもしっかり改良されていて”毎日乗れる”現実的な車になりました。ただし、F20Cの回転フィールを求めるなら前期AP1(1999-2003)の一択です。走行距離より整備履歴を重視してください。
S2000の年間維持費はどのくらい?
年間走行1万kmでおおよそ年50〜70万円が目安です。自動車税39,500円(2.0L)または45,000円(2.2L)、任意保険7〜12万円、燃料代(実燃費9〜11km/L)年15〜18万円、車検積立と消耗品で年10〜15万円程度。オープンスポーツとしては維持費は標準的で、スポーツカー好きなら十分許容範囲です。

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