MR2 AW11 vs SW20 徹底比較|初代と2代目のミッドシップスポーツはどっちを選ぶ?

AW11 vs SW20
目次

MR2 AW11 vs SW20 徹底比較

トヨタが生んだ2つのミッドシップスポーツ。軽量NAのAW11と、ターボMRのSW20、どっちを選ぶべきか徹底解剖。

トヨタがかつて本気で作った「国産ミッドシップスポーツ」、それがMR2シリーズ。1984年登場の初代AW11、1989年登場の2代目SW20は、どちらも“MR=ミッドシップリア駆動”という国産車では極めて希少な駆動方式を採用した、日本車史に残るスポーツカーです。

本記事では、AW11とSW20を「車両特性・エンジン・シャシー・相場・維持費・選び方」の6軸で徹底比較。1.6L軽量NAの走りを楽しめるAW11と、2.0Lターボミッドシップで圧倒的加速を味わえるSW20、オーナー目線でどちらがどんな人に向くのかをクリアにします。

スペック比較

AW11とSW20の基本スペックを並べると何が違う?

同じMR2でも重量は約250kg違い、全幅は30mm広くなり、車両性格は完全に別物。”コンパクトスポーツ”と”ミッドシップターボGT”くらい性格差があります。

まずはスペックから整理しましょう。下の比較表は代表グレードを並べたものです。

項目AW11 (1984-1989)SW20 (1989-1999)
車両重量950〜1,060kg1,210〜1,290kg
全長×全幅3,925×1,665mm4,170×1,695mm
エンジン (主力)4A-GE / 4A-GZE3S-GE / 3S-GTE
最高出力130ps NA / 145ps SC165〜180ps NA / 225〜245ps Turbo
トランスミッション5MT / 4AT5MT / 4AT
ボディ形状クーペ (Tバー有)クーペ / Tバー
駆動方式ミッドシップRRミッドシップRR
サスペンション形式ストラット式 4輪独立ストラット式 4輪独立
当時車両価格 (最上位)約195万円約305万円

最大の違いは車両重量と排気量です。AW11は軽量1トン級の小さなスポーツクーペで、SW20はターボを搭載してガチガチに鍛えた”国産スーパーカー”志向のミッドシップです。コンセプトは同じ「MR」でも、走りの方向性はまるで違います。

AW11の特徴:軽量・小さい・素直なコーナリング

AW11は「小さな楽しさ」の塊です。990kg台の車体に4A-GE(1.6L 130ps)を積んで、横置きミッドシップで後輪を駆動する、当時としては異次元のパッケージング。車体の小ささと軽さが生む”ヒラヒラ感”は、ポルシェの初代ボクスターやロータスエリーゼすら参考にしたと言われるほど純度が高いハンドリングです。

  • 4A-GE搭載のグレードは全開まで回して気持ちいい、NAの代表格。AE86と共通のエンジンで、カスタムのノウハウも豊富
  • スーパーチャージャー(4A-GZE)搭載グレードは低回転から立ち上がるブーストで、NAよりも扱いやすく速い
  • 車重が軽いのでブレーキ・タイヤ・ガソリン代すべてが抑えめ。維持のしやすさでは群を抜く
  • ただしABS非装着・エアバッグ非装備・衝突安全基準が古いなど、現代基準では割り切りが必要

SW20の特徴:ターボパワーで国産スーパーカー級の加速

SW20は「国産で本気のミッドシップスポーツを作ろう」というトヨタの意思表示そのもの。2.0L 4気筒に高効率ターボを組み合わせて225〜245psを叩き出し、0-100km/hは5秒台。90年代前半の国産車としては圧倒的な動力性能を誇ります。

  • 3S-GTEターボは中回転から強烈なトルクを出し、高速道路や峠で圧倒的
  • 3S-GE NAも165〜180psで十分に楽しめる出力、ターボより相場は落ち着き目
  • 3型(1993年〜)以降はサスペンション・ブレーキ・パワステまで大幅アップデート。走り味が一気に”大人”に
  • 内装の作り込みはAW11より格上。シートホールド・メーター・質感すべてがGT志向
ハンドリング

走りで感じる決定的な違い

ドライブフィールは両車まるで別物。AW11は”軽快なFRみたい”、SW20は”重量級ターボMR”。キャラの差はスペックシート以上に体感で違います。

AW11:軽さが生む”無敵の初期旋回”

ステアリングを切った瞬間にスッとノーズが入る感覚は、ミッドシップの教科書そのもの。4A-GEのレスポンス良く伸びるフィールと組み合わさって、”速さ”ではなく”気持ちよさ”で攻めるタイプ。限界は低めですが、日常域から楽しめる特性です。

弱点は「雨の高速道路」。軽すぎて接地感が薄いため、強い横風ではドライバーがビビります。逆に、ワインディング・サーキット・街乗りでは欠点らしい欠点がほぼ見当たらない名車です。

SW20 (1〜2型):ピーキーだが情熱的

初期SW20は軽量ホイールベースとリジッド気味のセッティングが裏目に出て、コーナーで挙動が急激に破綻する”MR2伝説”の原因になりました。ハマると気持ちいいが、限界を超えた瞬間にカウンターすら間に合わない。この不確かさがピーキーさの源です。

SW20 (3〜5型):完全に”乗れる車”になった後期

3型以降は足周り形状・スプリング・ダンパー・スタビ・トーコントロールまで全部見直され、今でもナンバー付きで普通に乗れる安定感を獲得しました。パワー感はそのままに、アンダー寄りに振ったセッティングで、ツーリング派・ストリート派でも安心して扱える個体になっています。

ポイント: SW20を買うなら絶対に3型以降を狙いましょう。ボディ形状は同じでも走りの別物感が強く、トラブル時の部品供給も後期の方が良好です。

MR2(AW11/SW20)の現在の買取相場

初代も2代目もタマ数が激減しており、程度良好車は右肩上がり。所有中オーナーは早めの査定が吉。

買取相場をみる →
中古相場

AW11とSW20の中古相場・買取価格

AW11は上昇カーブに入り、SW20は個体差で大きく幅が出るフェーズ。純正に近く整備履歴のある個体ほど評価が上がります。

2026年時点の中古市場を整理すると、AW11は全体的に希少価値が上がり、SW20は後期グレードや純正度合いによって価格が二極化しています。

モデル / 状態並品上物極上車
AW11 NA (4A-GE) 中期80〜130万円150〜220万円250万円〜
AW11 SC (4A-GZE)120〜180万円200〜280万円330万円〜
SW20 NA 前期50〜90万円100〜150万円170万円〜
SW20 Turbo 3型120〜180万円200〜280万円330万円〜
SW20 Turbo 5型150〜220万円250〜330万円380万円〜

特筆すべきはAW11 SC (スーパーチャージャー)と、SW20 Turbo 5型の上昇ペース。5〜10年前なら150万円台で買えた個体が、今は300万円超えも珍しくありません。

逆にSW20の1〜2型は”売りづらい”傾向があり、並品なら50〜90万円で拾えるチャンスも残っています。走りの性質を理解している人にとってはコスパ良好な選択肢です。

所有中のMR2、今すぐ現在の買取相場を確認

AW11もSW20も、一般中古車販売店では価値が正しく伝わりづらい専門性の高い車種です。改造車王はミッドシップスポーツの買取経験が豊富で、フルノーマル・カスタム問わず的確な評価が可能。まずは無料で現在の相場をチェックしてみてください。

MR2の買取相場をみる →
定番トラブル

AW11とSW20の弱点と注意点

両方とも30年選手。年式相応の整備リスクはありますが、把握してから買えば恐くありません。

AW11の定番トラブル

  • ハッチゲートダンパーのヘタり:天候問わず開きっぱなしにしにくいのが地味に不便。交換5,000〜8,000円
  • マフラーパイプの錆・腐食:エンジン後ろからの取り回しで下周りの水分を受けやすい。純正新品は在庫薄
  • 4A-GEのタイミングベルト:10万km毎交換で25,000〜45,000円、ウォーターポンプ同時推奨
  • スーパーチャージャー本体:プーリー破損・ベアリング劣化でオーバーホール必要(15〜30万円)
  • 雨漏り・Tバートップのシール劣化:雨漏り修理ゴム一式交換20,000〜40,000円

SW20の定番トラブル

  • 3S-GTEタービンアクチュエーター不良:ブースト抜け・オーバーブーストの原因。整備15〜30万円
  • インタークーラー配管の経年劣化:ゴムホースのひび割れで圧抜け。一式交換で5〜10万円
  • ATのトルコン滑り (4AT):後期でも10万km超で出がち。OHすると30〜50万円コース
  • リアサスメンバーブッシュの劣化:走行中の「ボコボコ音」の原因。ブッシュ総交換で20〜30万円
  • ラジエーターの詰まり・フロント配管の水漏れ:ミッドシップ特有の長距離配管が弱点、全交換15〜25万円
選び方

あなたはどっちを選ぶべき?

用途・予算・維持体制で答えは変わります。どちらかに決めかねているなら、下のチェックシートを参考に。

AW11を選ぶべき人

  • 「とにかく軽量MRを体感したい」純粋派
  • 4A-GE/4A-GZEを手に入れて長く楽しみたい旧車愛好家
  • 維持費を抑えてミッドシップ生活を送りたい人(年間40〜55万円レンジ)
  • “カッコよさ”と”運転の楽しさ”を最優先する人
  • サーキット走行を視野に入れた軽量マシンが欲しい人

SW20を選ぶべき人

  • 「国産MRで本気で速い車が欲しい」パワー派
  • GTカーの快適装備も欲しい人(パワステ・快適シート・Tバー)
  • 峠や高速道路でターボの圧倒的加速感を楽しみたい人
  • 3型以降の”走れる後期MR2″に魅力を感じる人
  • メンテに年70〜90万円かけても惜しくないスポーツカー好き

AW11もSW20も査定対象

改造車王は初代・2代目MR2のどちらも適正査定。純正度合い・グレード・整備履歴すべて評価対象です。

買取相場をみる →
FAQ

よくある質問

AW11とSW20はどっちが速い?
絶対的な速さはSW20ターボ(3型以降で245ps)の方が上です。加速感・トルク感ともに2代目が圧倒します。ただし軽量ハンドリングの楽しさやコーナリングの”軽やかさ”ではAW11に軍配が上がります。990kg台の車体で4A-GEを振り回す感覚は、SW20では絶対に味わえない世界。”速さ”と”楽しさ”は別物、という典型的な例がこの2台です。
SW20は本当に”危険”なクルマ?
1〜2型のSW20は確かにピーキーな挙動で、当時から「ハマったら終わり」と言われていました。しかし3型(1993年12月〜)以降は大幅にサスペンション設定が見直され、スタビリティが格段に向上しています。現在買うなら3型以降がおすすめで、「危険な車」のイメージは過去のもの。今でも限界は早いですが、ちゃんと理解して乗ればむしろ楽しい車です。
AW11とSW20の維持費はどれくらい違う?
年間維持費はAW11が約40〜55万円、SW20が約50〜70万円が目安です。差の大部分は燃料代(ハイオクNA vs ハイオクターボ)とタイヤサイズ、部品価格の違いから来ます。AW11は4A-GE自体がAE86と共通で部品供給が比較的安定しており、SW20は3S-GTEターボならではのメンテ(タイミングベルト・アクチュエーター・インタークーラー)がかさみます。
今買うならどっちがおすすめ?
“軽いMRを体感したい”ならAW11スーパーチャージャー、”速くて扱える国産MRが欲しい”ならSW20のGT-S(3型以降)がおすすめです。AW11は相場が上昇傾向で今後さらに上がる可能性が高く、SW20は個体差が大きいものの掘り出し物が残っているレンジ。維持コストで選ぶならAW11、速さと装備で選ぶならSW20、という住み分けです。

MR2を高く売るなら、専門店の改造車王へ

AW11もSW20も、30年経過した今となってはタマ数も減り、価値を正確に評価できる業者は限られます。改造車王は旧車・スポーツカー専門の買取経験が豊富で、フルノーマル・チューンド問わずしっかり査定。全国出張査定&無料引取対応です。

無料査定を依頼する →
目次