【2025年最新】車のリセール価値ランキングTOP20!徹底解説

目次

1. リセール価値とは?その重要性

リセール価値の定義

リセール価値(または残価率)とは、新車購入時の価格に対する、一定期間経過後の中古車価格の割合を示す指標です。例えば、300万円で購入した車が3年後に180万円で売却できれば、3年後のリセール価値(残価率)は60%となります。

なぜリセール価値が重要なのか?

  • 実質的な所有コストに直結: 高いリセール価値=低い減価償却費=低い実質所有コスト
  • 乗り換え時の負担軽減: 次の車への乗り換え時に高く売れれば、新車購入の頭金に充てられる
  • ローンの残債リスク低減: 車の価値が急落すると、ローン残債が車の価値を上回る「滞貸リスク」が発生

多くの人が車を所有するのは5年以内という調査結果もあり、短期間で乗り換える方にとって特に重要な指標と言えるでしょう。

2. リセール価値が高い車の特徴

リセール価値が高い車には、いくつかの共通点があります:

(1) ブランド力・信頼性

  • トヨタレクサスなど、品質の高さで定評のあるブランド
  • 故障の少なさ、修理の容易さなどが評価される

(2) 人気の色・装備

  • 白・黒・シルバーなどの無難な色は高値がつきやすい
  • 安全装備ナビゲーションなどの便利装備搭載車

(3) 市場での需要と供給バランス

  • 人気車種は中古市場でも需要が高く、価格が維持される
  • 限定モデルや生産終了モデルは希少性から価値が上昇することも

(4) 燃費性能・環境性能

  • 低燃費車や環境対応車(ハイブリッド・電気自動車など)は維持費の観点から需要が高い

3. 2024年最新!リセール価値ランキングTOP20

以下は、2025年3月時点での新車購入後3年経過時点でのリセール価値ランキングです。購入価格に対する残価率(%)で表示しています。

順位 車種 メーカー 3年後残価率 特徴
1 トヨタ ランドクルーザー トヨタ 81.2% 高い信頼性、オフロード性能、世界的人気
2 レクサス LX レクサス 79.8% 高級SUV、国内外での高い需要
3 スズキ ジムニー スズキ 78.5% 唯一無二の小型4WD、供給不足による希少性
4 トヨタ アルファード トヨタ 77.3% 高級ミニバン、法人・個人での根強い人気
5 ポルシェ 911 ポルシェ 76.8% スポーツカーの代名詞、強いブランド力
6 トヨタ ハリアー トヨタ 75.9% 高級クロスオーバーSUV、幅広い年齢層に人気
7 マツダ ロードスター マツダ 74.7% オープンスポーツ、熱狂的なファン層
8 スバル レヴォーグ スバル 73.5% ツーリングワゴン、スバリストに高い支持
9 トヨタ シエンタ トヨタ 72.8% コンパクトミニバン、実用性の高さ
10 レクサス IS レクサス 72.3% スポーツセダン、上質な乗り心地
11 スバル フォレスター スバル 71.9% 多目的SUV、高い走破性と実用性
12 日産 ノート オーラ 日産 71.2% コンパクトカー、e-POWER人気
13 ホンダ N-BOX ホンダ 70.8% 軽自動車No.1、実用性と居住性の高さ
14 BMW X3 BMW 70.2% ラグジュアリーSUV、運転の楽しさ
15 メルセデス・ベンツ Gクラス メルセデス 69.7% 高級オフローダー、強い個性
16 トヨタ ヤリスクロス トヨタ 69.1% コンパクトSUV、実用性と経済性
17 ホンダ ステップワゴン ホンダ 68.8% 人気ミニバン、使いやすさと燃費
18 スズキ スペーシア スズキ 68.3% 人気軽トールワゴン、広い室内空間
19 トヨタ RAV4 トヨタ 68.0% 人気クロスオーバーSUV、アウトドアイメージ
20 マツダ CX-5 マツダ 67.5% 上質SUV、デザイン性の高さ

※上記データは2025年3月時点の市場調査に基づく推計値です。実際の価格は個体の状態や市場状況により変動します。

4. 車種カテゴリー別リセールランキング

SUV/クロスオーバー部門

  1. トヨタ ランドクルーザー (81.2%)
  2. レクサス LX (79.8%)
  3. トヨタ ハリアー (75.9%)
  4. スバル フォレスター (71.9%)
  5. トヨタ RAV4 (68.0%)

SUVカテゴリーは全体的にリセール価値が高く、特に本格オフローダーの人気が高まっています。

セダン/ハッチバック部門

  1. レクサス IS (72.3%)
  2. 日産 ノート オーラ (71.2%)
  3. トヨタ カローラ (67.2%)
  4. ホンダ シビック (66.8%)
  5. マツダ MAZDA3 (65.9%)

セダンは全体的に人気低下傾向ですが、高級セダンや特徴的なモデルは健闘しています。

ミニバン/ワゴン部門

  1. トヨタ アルファード (77.3%)
  2. トヨタ シエンタ (72.8%)
  3. ホンダ ステップワゴン (68.8%)
  4. トヨタ ヴォクシー (67.3%)
  5. 日産 セレナ (65.2%)

高級ミニバンや実用的な中小型ミニバンが高い残価率を維持しています。

軽自動車部門

  1. スズキ ジムニー (78.5%)
  2. ホンダ N-BOX (70.8%)
  3. スズキ スペーシア (68.3%)
  4. ダイハツ タント (67.1%)
  5. スズキ ハスラー (66.7%)

軽自動車は経済性の高さから中古市場でも人気が高く、特にSUVスタイルや個性的なモデルは高値を維持しています。

スポーツ/高級車部門

  1. ポルシェ 911 (76.8%)
  2. マツダ ロードスター (74.7%)
  3. メルセデス・ベンツ Gクラス (69.7%)
  4. BMW M4 (68.4%)
  5. スバル WRX STI (67.9%)

スポーツカーは一般的に減価償却が大きいですが、ブランド力や特別感のある車種は例外的に高いリセール価値を維持しています。

5. リセール価値を高く維持するための7つのコツ

(1) 適切なメンテナンス

  • 定期点検の徹底: ディーラーや認証工場での整備記録が査定時の信頼につながる
  • 消耗品の適切な交換: タイミングベルト、ブレーキパッドなどの適切な交換
  • エンジンオイル交換: 推奨間隔よりも少し早めの交換でエンジンの状態を良好に維持

(2) 走行距離を抑える

  • 年間走行距離の目安: 1万km以内が理想的
  • 長距離通勤などでどうしても走行距離が増える場合は、他の面でのケアを徹底

(3) 外装・内装のケア

  • 定期的な洗車: 特に冬場の塩害対策として重要
  • ボディコーティング: 新車時の施工で塗装の劣化を防止
  • 内装の清潔さ: 禁煙車の方が圧倒的に高値で取引される

(4) 保管環境への配慮

  • 屋内駐車(ガレージ・カーポート): 日焼けや雨風からの保護
  • やむを得ず屋外駐車の場合は、ボディカバーの使用も検討

(5) カスタマイズは控えめに

  • 個性的な改造は買い手を限定し、価格下落の原因に
  • どうしても改造したい場合は、純正パーツを保管しておく

(6) 人気カラーを選ぶ

  • ホワイト、ブラック、シルバーなどの無難な色は需要が高い
  • 特殊な色や流行色は一時的に人気でも、長期的には買い手が限られる

(7) 適切なタイミングでの売却

  • 新型モデル発売前が高値で売れる最後のチャンス
  • 購入から3〜5年が減価償却と車の状態のバランスが取れた売り時

6. 将来リセール価値が上昇しそうな注目車種

レトロデザイン&新技術の融合モデル

  • 日産 Z – クラシックデザインと現代技術の融合
  • スズキ ジムニー – すでに高いリセール価値、さらなる上昇も
  • ホンダ シビック タイプR – スポーツモデルの希少性

生産終了・販売終了が予定されているモデル

  • スバル WRX STI – 現行モデルでの生産終了
  • レクサス IS – モデル継続の不透明さ
  • マツダ ロードスター 現行型 – 次期モデル登場時に希少性アップ

電気自動車(EV)先駆けモデル

  • 日産 リーフ – 初期のEVとしてコレクター価値の可能性
  • テスラ モデル3 前期型 – EVブームの先駆け

限定モデル・特別仕様車

  • トヨタ GRシリーズ – モータースポーツ直系の特別感
  • スバル STIスポーツ – チューニングブランドの魅力

7. まとめ:車選びでリセール価値を考慮する重要性

車のリセール価値は、長期的な所有コストを大きく左右する重要な要素です。リセール価値の高い車を選ぶことで、以下のメリットがあります:

  • 総所有コストの削減: 減価償却費を抑えられる
  • ローンリスクの軽減: 車の価値の急落によるリスクを回避
  • 次の車への乗り換えが容易: 高く売れれば次の頭金に充てられる

ただし、最も大切なのは自分のライフスタイルに合った車を選ぶことです。リセール価値だけでなく、使い勝手や燃費、維持費なども含めた総合的な判断が必要です。

  • 短期間(3年以内)での乗り換え予定なら、リセール価値を重視
  • 長期保有(10年以上)予定なら、メンテナンスのしやすさや部品供給を重視

近年の自動車市場は、電動化や自動運転技術の進化により大きく変化しています。今後もこの変化は続くと予想され、リセール価値の傾向も変わっていくでしょう。車選びの際は、最新のトレンドもチェックしながら、賢い選択をしてください。

よくある質問

Q1: リセール価値が最も下がりにくい車種は何ですか?

A: 2024年時点ではトヨタ ランドクルーザーがトップです。世界的な人気、高い信頼性、オフロード性能の高さから、3年後でも新車価格の約80%の価値を維持しています。

Q2: 走行距離が査定に与える影響はどれくらいですか?

A: 一般的に年間1万kmを超えると評価が下がり始めます。特に5万km、10万kmなどの節目を超えると大きく評価が下がることがあります。例えば、同じ年式の車でも、走行距離が3万kmと8万kmでは、査定額に20%以上の差がつくケースもあります。

Q3: 輸入車と国産車、リセール価値が高いのはどちらですか?

A: 全体的な傾向として、国産車の方がリセール価値は高く維持される傾向にあります。ただし、ポルシェやメルセデスのGクラスなど一部の高級輸入車は例外的に高いリセール価値を誇ります。

Q4: リセール価値を考えると、新車と中古車どちらを買うべきですか?

A: リセール価値だけで考えれば、状態の良い低年式中古車(登録から1〜2年)が最も減価償却が少ない選択肢となります。ただし、保証や安全装備の最新性は新車の方が優れている点も考慮が必要です。

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