トヨタMR2 AW11のグレードによる違いや性能、年式、新車価格について詳しく解説|カー図鑑

トヨタMR2 AW11のグレードによる違いや性能、年式、新車価格について詳しく解説

本記事では、AW11の性能や特徴、グレードごとの違い、年式別の改良点や新車価格、中古車市場の価格を詳しく解説。MR2 AW11の魅力を知りたい方に有益な情報を提供します。

目次

トヨタMR2 AW11のグレードによる違いや性能、年式、新車価格について詳しく解説

トヨタMR2 AW11は、1984年から1989年にかけて生産された、トヨタ初の量産ミッドシップスポーツカーです。MR2は、「Midship Runabout 2-seater」の略で、その名の通り、2シーターのミッドシップエンジン配置が特徴です。AW11は、軽量なボディと優れたハンドリング性能により、スポーツカーとして高い評価を受け、今でも多くのファンに愛され続けています。

トヨタMR2 AW11とは?

MR2 AW11は、トヨタが世界に誇るミッドシップスポーツカーの初代モデルであり、特にエンスージアストからの支持が厚い車両です。トヨタがこのモデルを開発した背景には、スポーツカーとしての高い走行性能と日常的な使いやすさを両立させるという目標がありました。AW11は、その目標を達成し、軽快なハンドリングとエンジンのレスポンスの良さが魅力となっています。

トヨタMR2 AW11の車両スペック詳細

トヨタMR2 AW11の主要スペックを以下にまとめました。

項目情報
型式AW11
生産期間1984年 – 1989年
新車価格約180万円 – 240万円
排気量1.6L
馬力120hp – 145hp
最高速約200km/h
0-100km/h加速約8.0秒
駆動方式MR(ミッドシップ後輪駆動)
車両重量約950kg – 1,050kg

AW11は、その軽量なボディとミッドシップエンジンレイアウトにより、スポーツカーとしての優れた走行性能を発揮します。

トヨタMR2 AW11のグレード/搭載エンジン一覧

トヨタMR2 AW11には、いくつかのグレードとエンジンオプションが存在します。以下に、その一覧を示します。

年式グレードエンジンミッション
1984-1986G-Limited4A-GELU(NA)5速MT/4速AT
1984-1986G4A-GEU(NA)5速MT/4速AT
1987-1989G-Limited4A-GELU(NA)5速MT/4速AT
1987-1989G-Turbo4A-GZE(スーパーチャージャー)5速MT

G-Limitedは、AW11の中でも最も装備が充実したグレードで、エレクトロニックコントロールサスペンション(TEMS)やレザーシート、アルミホイールが装備されています。エンジンは1.6Lの4A-GELUエンジンで、自然吸気ながらも高回転でのパワフルな走りが特徴です。

Gは、ベースグレードとして位置づけられ、G-Limitedと比べて装備がシンプルになっていますが、同じく4A-GEUエンジンを搭載しています。このグレードは、軽量化により、より軽快な走りが楽しめます。

G-Turboは、1987年のマイナーチェンジで追加されたグレードで、スーパーチャージャー付きの4A-GZEエンジンを搭載しています。このエンジンは145馬力を発揮し、特に中低速域でのトルクが強力で、ダイナミックな加速が楽しめます。

前期型(1984年-1986年)と後期型(1987年-1989年)の違い

MR2 AW11は、1984年から1989年にかけて生産され、前期型と後期型に分けられます。それぞれの違いについて詳しく解説します。

外観デザインの違い
前期型と後期型では、フロントバンパー、リアバンパー、ヘッドライト、テールライトのデザインに若干の違いがあります。後期型では、空力性能を意識したデザインが取り入れられ、よりスポーティで洗練された印象を与えます。また、ホイールデザインやボディカラーのオプションが追加され、選択肢が広がりました。

インテリアの違い
インテリアでは、後期型でダッシュボードやシートのデザインが見直され、素材の質感が向上しています。また、後期型では、メータークラスターのデザインも変更され、視認性が向上しました。

エンジンおよび性能の違い
前期型は自然吸気エンジンのみの設定でしたが、後期型ではスーパーチャージャー付きのG-Turboグレードが追加され、パフォーマンスが大幅に向上しました。4A-GZEエンジンは、特に中低速域でのトルクが増強され、よりダイナミックな走行が可能です。

技術的な改良点
後期型では、サスペンションのチューニングが見直され、さらに高い操縦安定性が実現されています。また、ブレーキ性能も向上しており、スポーツ走行時の信頼性が高められています。

燃費や維持費について詳しく解説

MR2 AW11の燃費や維持費について、以下のように詳細に説明します。

燃費
AW11の燃費は、一般的には1リットルあたり10〜14km程度で、特にNAエンジンを搭載したモデルでは比較的良好な燃費が期待できます。スーパーチャージャー付きのG-Turboモデルでは、パワーを引き出すと燃費がやや悪化する傾向がありますが、それでもスポーツカーとしては十分に経済的です。

維持費
MR2 AW11は、軽量スポーツカーであり、維持費も比較的抑えられることが特徴です。しかし、車齢が30年以上経過しているため、エンジンやサスペンション、電装系のメンテナンスが必要になることが多く、これらの修理費用を考慮する必要があります。また、部品の入手が難しくなっているため、専門の整備工場に依頼するケースも増えています。

自動車税
AW11の自動車税は以下の通りです。

年式排気量税額
1984年-1989年1,600cc34,500円

自動車税は排気量に基づいて計算されますが、車齢が上がると自動車税の増加や車検費用の上昇も見込まれるため、予算をしっかりと計画することが大切です。

MR2 AW11制作秘話/こだわりや特徴

MR2 AW11の開発には、トヨタのエンジニアたちが高い技術と情熱を注ぎ込みました。その制作秘話やこだわりについて、以下に詳しく説明します。

ミッドシップレイアウトの追求
MR2 AW11の最大の特徴は、ミッドシップレイアウトです。このレイアウトは、車両の前後重量配分を最適化し、卓越したコーナリング性能を実現します。トヨタは、AW11の開発において、軽量化と高剛性を重視し、運転の楽しさと安全性を両立させることに成功しました。

軽量スポーツカーのコンセプト
AW11は、軽量スポーツカーとして設計されており、その軽快なハンドリングとレスポンスの良いエンジンフィールが魅力です。トヨタは、スポーツカーとしての性能を追求しつつ、日常の使い勝手にも配慮した設計を施し、多くのドライバーに愛される車を生み出しました。

スーパーチャージャーの採用
後期型では、トヨタがスーパーチャージャー付きエンジンを導入し、AW11のパフォーマンスをさらに向上させました。4A-GZEエンジンは、NAエンジンとは異なる力強い加速を提供し、特にドライビングエンスージアストにとって魅力的な選択肢となりました。

世界中で人気とされるMR2 AW11の魅力とは?

MR2 AW11は、そのミッドシップレイアウトと軽量なボディ、高いハンドリング性能により、世界中で多くのファンに愛されています。

卓越したハンドリング性能
MR2 AW11は、軽量かつミッドシップレイアウトにより、卓越したハンドリング性能を発揮します。ドライバーは、車両を思いのままに操る感覚を楽しむことができ、特にコーナリングでは安定した走行が可能です。

クラシックスポーツカーとしての価値
AW11は、トヨタの初代ミッドシップスポーツカーとして、クラシックスポーツカーとしての価値が高まっています。特に、状態の良い車両はコレクターズアイテムとして高額で取引されることが多く、今後もその価値が上昇する可能性があります。

カスタマイズの自由度
MR2 AW11は、エンジンやサスペンション、外装パーツなど、カスタマイズの自由度が高い車種です。そのため、世界中のカスタムカー愛好家に支持されており、様々なスタイルにチューニングされたAW11が多く見られます。

中古車市場の価格

トヨタMR2 AW11は、その希少性と人気から、中古車市場で安定した価格で取引されることが一般的です。

日本国内の場合:

  • 走行距離が少なく、良好な状態の車両は、150万円〜300万円程度で取引されることが多いです。
  • 走行距離が多く、修復歴のある車両でも、100万円〜200万円程度で取引されることが一般的です。

海外市場の場合:

  • AW11は、特にアメリカやヨーロッパで高い需要があり、日本よりも高額で取引されることがあります。特に状態の良い車両は高値がつく傾向にあります。

歴代トヨタ ミッドシップスポーツカーシリーズ一覧

トヨタのミッドシップスポーツカーシリーズは、長年にわたり進化を続けてきました。以下に歴代ミッドシップスポーツカーシリーズの一覧を示します。

  • 初代(W10型) – MR2(AW11)(1984年-1989年)
  • 2代目(W20型) – MR2(SW20)(1989年-1999年)
  • 3代目(ZZW30型) – MR-S(1999年-2007年)

AW11は、この歴史の中でトヨタのミッドシップスポーツカーの礎を築いたモデルであり、現在でも多くのファンに愛されています。

まとめ

トヨタMR2 AW11は、1980年代のスポーツカー市場を代表するモデルであり、そのミッドシップレイアウトと軽量ボディにより、世界中で多くのファンに愛されています。特に、その卓越したハンドリング性能とスーパーチャージャー付きエンジンによる力強い加速が魅力であり、今後もその価値を高め続けることが期待されるクラシックスポーツカーです。

目次