日産シルビアS14とは?
S14シルビアとは、日産自動車が1993年から1999年まで生産した、日本を代表するスポーツカーです。SR20DETエンジンやリア駆動システムを搭載しており、ツインカムターボやクルーズコントロールなどのオプションも用意されています。S14シルビアは、その優れた走行性能やスポーティなデザイン、チューニングカーのベース車両としての人気などから、現在でも多くのファンに愛されています。
S14シルビアの車両スペック詳細
日産S14シルビアの車両スペックをまとめた表を用意しました。参考にしてください。
項目 | 情報 |
---|---|
型式 | S14 |
生産期間 | 1993年 – 1999年 |
新車価格 | 約170 – 250万円 |
排気量 | 2.0L |
馬力 | 160hp – 220hp |
最高速 | 200km/h – 240km/h |
燃費 | 8km/L – 11km/L |
駆動方式 | FR(後輪駆動) |
車両重量 | 約1,250kg – 1,450kg |
なお、上記のスペックは一般的なものであり、年式や仕様によって異なる場合がありますので、ご注意ください。
S14シルビアのグレード/搭載エンジン一覧
S14シルビアの年式とグレード、エンジンをまとめた表を示します。
年式 | グレード | エンジン | ミッション |
---|---|---|---|
1993-1996 | K’s | SR20DET(ターボ) | 5速MT/AT |
Q’s | SR20DE(NA) | 5速MT/AT | |
1997-1999 | K’s | SR20DET(ターボ) | 5速MT/AT |
Q’s, J’s | SR20DE(NA) | 5速MT/AT |
1993年から1996年までのS14シルビアでは、K’sグレードにはSR20DETエンジンが、Q’sグレードにはSR20DEエンジンが搭載されました。1997年から1999年までのS14シルビアでは、K’sグレードには引き続きSR20DETエンジンが搭載され、Q’sグレードにはSR20DEエンジン、さらにA’sグレードも追加されています。
グレードによる違いは?
S14シルビアのK’sとQ’sの違いは、Q’sがNA(ターボ無)で、K’sがターボ付きです。以下にグレードの違いについて詳しく説明します。
K’sグレード(新車価格約210~240万円)
K’sグレードは、日産のスポーツカーであるS14シルビアの中でも、最も高性能でスポーティーなグレードです。K’sにはターボエンジンが搭載されており、加速力やトルク感が非常に高いため、ドライバーは非常にダイナミックな運転体験を楽しめます。
Q’sグレード(新車価格約170~200万円)
Q’sグレードは、S14シルビアの中間グレードで、上級グレードに引けをとらない装備を持つグレードです。ターボエンジンがないため、エンジンの回転が非常に滑らかで、レスポンスが非常に良いという特徴があります。
J’sグレード(新車価格約160~170万円)
J’sグレードは、S14シルビアのエントリーグレードで、比較的シンプルな仕様となっています。J’sもQ’sと同様ターボなしのSR20DEエンジンを搭載しています。K’sグレードやQ’sグレードに比べると装備は限定的なものとなっています。
以上が、S14シルビアのグレードごとの特徴となります。
S14シルビア純正色一覧
S14シルビアの純正色には、以下のような色があります。
- スーパーブラック(KH3)
- スーパーレッド(AG2)
- クリスタルホワイト(326)
- パールグレー(KH2)
- ダークブルー(TH1)
- ダークグリーン(DJ2)
以上が、S14シルビアの純正色の一部です。年式やグレードによって若干異なる場合があります。
S14シルビア前期/後期の違いについて解説
S14シルビアは、1993年から1996年までを前期型、1997年から1999年を後期型と呼び分けることが一般的です。
エンジンの違い
前期型と後期型の主な違いは、エンジンの仕様の変更です。前期型はSR20DET/SR20DEエンジンが搭載されており、後期型も同様にSR20DET/SR20DEエンジンを搭載していますが、後期型ではエンジンの細部に改良が加えられ、より高性能になっています。
インテリアの違い
前期型と後期型では、インテリアデザインに若干の変化があります。後期型ではダッシュボードやセンターコンソールが一新され、よりスポーティなデザインになっています。
機構の違い
前期型と後期型では、エンジンやサスペンションの性能に若干の差があります。後期型では、前期型に比べてボディ剛性が向上しており、サスペンションも改良されています。また、後期型には、ブレーキロック機構やAT車のホールド機能など、より高度な技術が採用されています。
燃費や維持費について説明
S14シルビアの燃費や維持費は、車の状態や走行環境、所有者の運転スタイルなどによって異なりますが、一般的には以下のような特徴があります。
燃費
S14シルビアはスポーツカーであるため、燃費はそれほど良くありません。具体的には、1リットルあたり8〜10km程度が平均的な燃費となります。ただし、エンジンの改造やチューニング、運転方法の改善などによって、燃費を改善することができる場合もあります。
維持費
S14シルビアは古い車種であるため、部品の入手が困難な場合があります。また、スポーツカーであるため、タイヤやブレーキパッドなどの消耗品の交換も頻繁に必要になります。これらの点から、維持費は比較的高めとなる傾向があります。さらに、自動車保険の料金も高めとなることがあります。これは、スポーツカーであるため事故リスクが高く、また部品の入手が困難であることから修理費用が高くなることが理由とされます。
総合的に考えると、S14シルビアはスポーツカーであるため、燃費や維持費が高めとなることが予想されます。しかし、愛好家が多く、カスタムの自由度も高いため、魅力的な車種として人気があります。
自動車税
S14シルビアの自動車税は、以下の表のようになります。
年式 | 排気量 | 税額 |
---|---|---|
1993年-1996年 | 2,000cc以下 | 33,000円 |
1997年-1999年 | 2,000cc以下 | 33,000円 |
ただし、上記の税額はあくまでも目安であり、地域によってはさらに値上がりすることもあります。また、車両の状態や改造状況によっても税額が変わる場合があります。詳細な税額は、車両の登録地の自動車税課に問い合わせることをおすすめします。
S14シルビア制作秘話/こだわりや特徴
S14シルビアは、当時の日産がスポーツカー市場に参入するために、開発されました。以下は、S14シルビアの制作秘話やこだわり、特徴について紹介します。
初代デザイナーの思い
S14シルビアの初代デザイナーであるデザイナーは、車を女性のように美しく、魅力的に見せることをコンセプトにしていました。特に、フロントの顔のような存在であるヘッドライトにはこだわり、美しさと機能性を兼ね備えたデザインを追求していました。
高い運動性能と扱いやすさ
S14シルビアの最大の特徴は、高い運動性能と扱いやすさにあります。このため、ドリフトなどのモータースポーツでも広く用いられる車種となりました。日産は、この運動性能と扱いやすさを実現するために、軽量化と剛性化にこだわった設計を採用しています。
SR20DETエンジンの搭載
S14シルビアは、2.0LのSR20DETエンジンが採用されています。SR20DETエンジンは、高出力かつチューニングしやすい特徴があり、現在でもチューニングシーンで高い人気を誇っています。
カスタマイズ性の高さ
S14シルビアは、カスタマイズ性の高い車種としても知られています。特に、ドリフト走行に適した車両として、エンジンパワーアップや足回りの強化、外装のカスタムなど、多岐にわたる改造が可能です。
ターボの反応の良さ
S14シルビアは、ターボエンジンを搭載していますが、その反応の良さも特徴の一つです。SR20DETエンジンは、低回転域からトルクがしっかりと出るため、低速からの加速が良く、ドライバーに快適な運転感をもたらします。
以上が、S14シルビアの制作秘話やこだわり、特徴についての説明です。
世界中で人気とされるS14シルビアの魅力とは?
S14シルビアが世界中で人気とされる理由には、以下のような点が挙げられます。
ハンドリングの良さ
S14シルビアは、軽量かつ剛性の高いボディー設計によって、高い運動性能と優れたハンドリングを実現しています。そのため、ドリフトやモータースポーツなどでの使用が多く、世界中で人気を博しています。
エンジンの改造やチューニングの自由度が高い
S14シルビアに搭載されるSR20DETエンジンは、高出力化やチューニングに適していることで知られています。そのため、世界中のチューニングファンに愛され、カスタムシーンで広く使われています。
スポーツカーとしての魅力
S14シルビアは、スポーツカーとしての魅力が高く、ドライビングフィールや加速感など、車好きからの支持が高い車種です。そのため、世界中で人気を博しています。
イニシャルDの影響
S14シルビアも、イニシャルDに登場したことで、車好きの間での知名度が高まり、世界的な人気につながったと考えられます。また、イニシャルDに登場する車両は、その後もカスタムシーンで人気を博すことが多いため、S14シルビアのカスタムシーンにも影響を与えた可能性があります。
総合すると、S14シルビアが世界中で人気とされる理由は、高い運動性能やハンドリングの良さ、カスタム性の高さ、美しいデザインなど、多くの点が重なっています。そのため、カスタムシーンやドリフトシーンなど、車好きの間で広く支持されています。
中古車市場の価格
S14シルビアは、日本を含む世界中で人気のある中古車です。価格は、車の状態、年式、走行距離、仕様、地域などによって異なりますが、以下は一般的な目安として参考になるかもしれません。
日本国内の場合:
- 走行距離10万km未満、良好な状態のものは、200万円〜300万円程度が相場となります。
- 走行距離が20万km以上、一部修復歴があるものは、100万円〜200万円程度が相場となります。
また、S14シルビアのレアな仕様や特別なトリムレベルを持つものは、高価格で取引されることがあります。
海外市場の場合:
- アメリカやヨーロッパなどの市場では、状態や走行距離によって価格は大きく異なりますが、一般的には日本国内よりも高くなっている傾向があります。
- S14シルビアがレストアやチューニングの対象として人気があり、一部の程度の良好な車両については、日本国内よりも高い価格で取引されることがあります。
以上は一般的な相場の目安ですので、具体的な価格については、中古車市場での相場を確認することをおすすめします。
歴代シルビア一覧
日産シルビアは1965年に初代が発売され、2002年まで生産されました。以下は、日産シルビアの歴代モデルの一覧です。
- 初代- CSP311型(1965年-1968年)
- 2代目- S10型(1975年-1979年)
- 3代目- S110型(1979年-1983年)
- 4代目- S12型(1983年-1988年)
- 5代目- S13型(1988年-1993年)
- 6代目- S14型(1993年-1999年)
- 7代目- S15型(1999年-2002年)
注意:モデルやバリエーションの名称は、国や地域によって異なる場合があります。